エンジントラブル前に読むべき「レスキュー保険」完全ガイド｜レッカー費用0円を叶えるロードサービス特約の選び方

はじめに

高速道路での移動中、突然のエンジントラブルに見舞われたらどうしますか？「エンジンから変な音がする」「タイヤがパンクした」など、予期せぬトラブルは、大切なドライブを台無しにするだけでなく、レッカー費用や修理費用といった思わぬ出費につながる可能性があります。

特に、高速道路での故障は非常に危険であり、対処を誤るとさらに大きなトラブルを引き起こしかねません。しかし、事前に適切な「レスキュー保険」（ロードサービス特約）を選んでおけば、こうした緊急事態でも冷静に対応し、レッカー費用0円で愛車を搬送できる可能性が高まります。

このガイドでは、エンジントラブルの不安を解消し、安心してカーライフを送るためのロードサービス特約の選び方と活用法を、専門家の視点から徹底的に解説します。

レスキュー保険とは？ロードサービス特約との違い

「レスキュー保険」という言葉に明確な定義はありませんが、一般的に自動車保険に付帯される「ロードサービス特約」を指すことが多いです。これは、万一の事故や故障の際に、保険会社がレッカー移動や緊急修理などのサービスを手配し、その費用を補償してくれる仕組みです。

定義とカバー範囲

自動車保険には、法律で加入が義務付けられている「自賠責保険（自動車損害賠償責任保険）」と、任意で加入する「任意保険」の2種類があります。自賠責保険は対人賠償に限定されており、十分な補償を得るためには任意保険への加入が不可欠です。この任意保険には、対人賠償保険、対物賠償保険、搭乗者傷害保険、車両保険など、様々な補償内容があり、ロードサービス特約もその一つです。

ロードサービス特約は、契約している自動車（被保険自動車）が故障したり事故を起こしたりした際に、保険会社が提供する付帯サービスです。その主なサービス内容は以下の通りです。

【レッカー移動サービス】自走不能になった車両を最寄りの修理工場まで牽引するサービスです。特約によって牽引距離に上限が設けられていることが多く、長距離の牽引には追加費用が発生する場合があります。

【現場応急修理サービス】路上で発生した軽微な故障に対し、その場で修理を行ってくれるサービスです。バッテリー上がりやパンク修理など、簡単な作業が対象となります。

【ガス欠時のガソリン補給】燃料切れで立ち往生した場合、ガソリンを届けてくれるサービスです。

【鍵の開錠サービス】車内に鍵を閉じ込めてしまった場合などに、開錠作業を行ってくれます。

【宿泊・帰宅費用サポート】遠方での故障で、修理に時間がかかる場合などに、宿泊費用や公共交通機関を利用して帰宅する費用を補償してくれる場合があります。

【代車費用サポート】修理期間中に代車を利用する際の費用を補償してくれる場合があります。

これらのサービスは、保険会社が提携するロードサービス会社を通じて提供されるため、自身で業者を探す手間や、費用の交渉をする必要がありません。特に、夜間や休日、遠隔地でのトラブル時でも、安心してサポートを受けられる点が大きなメリットです。

緊急トラブル5タイプ（エンジン／電装／タイヤ／燃料切れ／鍵）

自動車のトラブルは多岐にわたりますが、ここではロードサービス特約が特に役立つ5つの緊急トラブルタイプに焦点を当てて解説します。

エンジントラブル

エンジンは自動車の心臓部であり、そのトラブルは最も深刻な問題の一つです。

【異音の発生】「コンコン」「ゴロゴロ」といった金属音は、クランクシャフトやコンロッドの磨耗など、深刻なエンジンの損傷を示す場合があります。放置すると大修理が必要になるため、早期の点検が必要です。また、「キュルキュル」という音は、ファンベルトの滑りを示すことが多く、ベルトの張り調整で改善する場合があります。

【オーバーヒート】エンジンが高温になり、冷却水が不足している場合に発生します。冷却水の不足は、ラジエターホースの破損やサーモスタットの故障などが原因で、キンキンという異音を伴うことがあります。メーターの針がレッドゾーンを指していたら、すぐにエンジンを停止し、冷却水の補充やホースの応急処置が必要です。

【エンジンオイルの劣化と交換】エンジンオイルは高温で酸化したり、排気ガスやスス、水蒸気が混入することで劣化します。劣化が進むと洗浄能力が低下し、スラッジなどの汚れがエンジン内部に付着して悪影響を与えます。定期的な交換が重要で、一般的には5,000kmまたは6ヶ月〜1年での交換が推奨されています。オイル交換は、アマチュアでも行うことができるメンテナンスですが、廃油の処分には注意が必要です。

【異臭の発生】エンジンオイルが焼けるような臭いは、オイル漏れやエンジンからの白煙を伴うことがあり、エンジンの重大なトラブルを示すサインです。甘いワインのような臭いは冷却水漏れの可能性があり、ヒーターホースの接続部の緩みが原因であることがあります。ガソリンの臭いは燃料漏れを示し、火災のリスクがあるため、すぐにエンジンを停止し点検が必要です。

電装トラブル

電装系のトラブルは、エンジンの始動やライト、エアコンなどの動作に影響を与えます。

【バッテリー上がり】エンジンがかからない、あるいはスターターモーターの回りが悪い場合、バッテリー上がりが疑われます。バッテリーの寿命は2～3年とされており、冬場は特に性能が低下しやすいため、定期的な交換が必要です。ブースターケーブルを使用すれば他車から電力を供給してエンジンを始動できますが、正しい接続方法を守ることが重要です。

【ヒューズ切れ】ライトが点灯しない、ワイパーが動かないなどの電装品の不具合は、ヒューズ切れが原因である可能性があります。ヒューズボックスの位置を確認し、切れているヒューズを交換することで解決します。

【オルタネーターの故障】充電警告灯が点灯した場合、オルタネーター（発電機）の故障が疑われます。Vベルトの切れやレギュレーターの不具合が原因となることがあり、放置するとバッテリーが充電されず、最終的にエンジンが停止する可能性があります。

タイヤトラブル

タイヤのトラブルは走行性能に直結し、重大な事故につながる可能性もあります。

【パンク】タイヤに釘などが刺さると空気が抜け、パンクします。スペアタイヤへの交換や修理工場への搬送が必要になります。応急処置として、パンク修理キットを使用する方法もありますが、専門のタイヤショップでの修理が推奨されます。

【タイヤの損傷・摩耗】タイヤの摩耗が偏っていたり、亀裂があったりする場合、走行中の振動や異音の原因となります。タイヤのゴムが剥離し始めたらバーストの危険があるため、すぐに走行を中止し、点検が必要です。

【ホイールキャップ内の異物】「チャチャチャ」という音は、ホイールキャップ内に小石が入り込んでいることが原因の場合があります。

燃料切れ

ガス欠はロードサービスで最も依頼の多いトラブルの一つです。燃料計を過信せず、早めの給油が重要です。万一ガス欠になった場合でも、ロードサービス特約でガソリンを届けてもらえる場合があります。

鍵トラブル

車内に鍵を閉じ込めてしまった、あるいは鍵を紛失してしまった場合、自力での解決は困難です。ロードサービス特約に加入していれば、専門の業者に鍵を開けてもらえるため、安心して対処できます。

レッカー費用を0円にするしくみ

自動車の故障や事故で自走できなくなった場合、まず頭に浮かぶのがレッカー費用への不安ではないでしょうか。しかし、適切なロードサービス特約に加入していれば、このレッカー費用を0円に抑えることが可能です。その仕組みを解説します。

ロードサービス特約は、自動車保険の基本契約に任意で追加できるオプションです。この特約を付帯することで、万一のトラブル時に保険会社が提携するロードサービス会社を手配し、指定された範囲内でレッカー移動費用を負担してくれます。

レッカー費用が0円になるメカニズム

【トラブル発生】走行中に突然の故障や事故が発生し、自走不能になります。例えば、エンジンがオーバーヒートしたり、タイヤがパンクしたりする などです。

【保険会社へ連絡】トラブルが発生したら、すぐに契約している保険会社またはロードサービスセンターへ連絡します。この際、現在地や車両の状態、トラブルの状況を正確に伝えます。

【レッカー手配】保険会社は、状況に応じて提携するロードサービス会社にレッカー移動を依頼します。

【搬送先の選択】通常、最寄りの修理工場や、契約者が指定するディーラー、あるいは自宅まで搬送が可能です。多くの特約では、一定の距離（例：100km、200kmなど）まで無料で牽引してくれる範囲が設定されています。

【費用精算】牽引距離が特約の無料範囲内であれば、レッカー費用はすべて保険会社からロードサービス会社に直接支払われるため、契約者が現金を支払う必要はありません。これにより、レッカー費用0円が実現します。

補償範囲外となるケース

【無料牽引距離の超過】特約で定められた無料牽引距離を超過した場合、超過分の費用は自己負担となります。

【事故状況による制限】水没した車など、特定の状況下ではレッカー移動が困難であったり、別途費用が発生したりする場合があります。

【保険期間外のトラブル】保険契約が有効でない期間に発生したトラブルは対象外です。 ロードサービス特約は、単なるレッカー移動だけでなく、バッテリー上がり やガス欠時のガソリン補給、鍵の開錠など、様々な緊急事態に対応してくれます。

これらのサービスを上手に活用することで、予期せぬトラブルによる経済的・精神的負担を大幅に軽減できます。

補償内容を徹底比較｜主要8社ロードサービス相関表（2025年改定版）

自動車保険のロードサービス特約は、各社で補償内容やサービス範囲が異なります。ここでは、一般的に比較検討される主要な項目について解説します。2025年の保険改定版としていますが、本記事の提供時点（2024年12月現在）において、特定の保険会社による具体的な2025年改定内容や、各社の詳細な比較データは公開されたソースには含まれておりません。

そのため、以下に示す情報は一般的なロードサービス特約の傾向と、比較する際の重要なポイントについて解説します。実際の契約時には、必ずご自身で各保険会社へ問い合わせ、最新の情報をご確認ください。

補償項目	説明	比較のポイント
けん引距離	自走不能になった車両を牽引する距離の制限。	無料でどこまで牽引してくれるか（例：100km、200km、無制限など）。
現場応急修理	路上で可能な軽微な修理の範囲。	バッテリー上がり、パンク、ガス欠などの対応範囲。
人員搬送	遠方で故障した場合に、契約者や同乗者が目的地まで移動する費用。	何人まで補償されるか、公共交通機関利用か、タクシー利用も可能か。
宿泊	遠方で車両が修理中の場合、宿泊が必要になった際の費用。	1泊あたりの上限額や泊数制限。
ペット搬送	同乗していたペットの搬送費用。	ペットの種類や頭数に制限があるか、ペットホテル代も補償されるか。
その他サービス	代車費用、鍵の開錠、レンタカー費用など。	鍵の開錠、代車費用、落輪引き上げなど。

一般的なロードサービス特約の傾向

【けん引距離】最近では、長距離の牽引を無料とする特約が増えています。特に高速道路や長距離ドライブが多い方にとっては、けん引距離の無制限または長距離（例：200km以上）がカバーされる特約を選ぶと安心です。

【現場応急修理】バッテリー上がりやパンク修理は多くの保険会社で共通して提供されるサービスですが、内容に多少の違いがあります。例えば、パンク修理がスペアタイヤへの交換に限られる場合や、現地での修理液補充まで含まれる場合などがあります。

【人員搬送・宿泊】遠方でのトラブルに備える上で非常に重要です。家族での旅行や出張が多い方には、これらの補償が充実している特約が推奨されます。ホテル代や公共交通機関の費用がカバーされることで、急な出費を抑えられます。

けん引距離／現場修理費／人員搬送／宿泊／ペット搬送

具体的な補償項目を見ていきましょう。

けん引距離

多くのロードサービス特約では、故障や事故で自走不能になった車両を、指定された距離まで無料で牽引してくれます。この距離は、保険会社によって様々で、例えば「100kmまで無料」や「無制限」などがあります。

高速道路での故障では、最寄りのインターチェンジまで牽引され、そこから修理工場までの距離が長くなることもあります。長距離ドライブが多い方は、牽引距離の長い（または無制限の）特約を選ぶと安心です。

現場応急修理費

軽微なトラブルであれば、その場で応急修理をしてくれるサービスです。

【バッテリー上がり】JAFロードサービスもバッテリー上がりには対応していますが、多くの保険会社のロードサービス特約でも無料で対応してくれます。ブースターケーブルを使ったジャンピングスタートなどが含まれます。

【パンク修理】タイヤのパンクの場合、スペアタイヤへの交換作業を行ってくれることが一般的です。タイヤの種類や損傷の程度によっては、レッカー移動が必要になることもあります。

【ガス欠】ガソリンを補給してくれるサービスです。ただし、補給量に上限がある場合が多いので注意が必要です。

人員搬送費

車両が自走不能になり、その場での修理が難しい場合、契約者や同乗者が目的地まで移動するための交通費を補償してくれるサービスです。新幹線や飛行機、タクシーなどの費用が含まれることがあります。特に家族での長距離移動中にトラブルが発生した場合に役立ちます。

宿泊費

遠方で車両が故障し、修理に日数がかかるために宿泊が必要になった場合、ホテル代を補償してくれるサービスです。1泊あたりの上限額や、何泊まで補償されるかなどが設定されています。

ペット搬送

近年、ペットを同乗させてドライブする方が増えているため、ペットの搬送費用や、ペットホテル代を補償する特約を提供する保険会社も増えています。愛犬や愛猫との旅行が多い方には、検討すべきポイントです。

レスキュー保険の選び方5ステップ

最適なレスキュー保険（ロードサービス特約）を選ぶためには、ご自身のカーライフや車両の状況を把握し、いくつかのポイントを比較検討することが重要です。ここでは、5つのステップで選び方を解説します。

使用状況の棚卸し

まず、ご自身の車の使い方や環境を具体的に整理しましょう。

【年間走行距離と走行場所】高速道路や長距離ドライブが多い場合は、けん引距離の補償が長い（または無制限の）特約が有利です。市街地での短距離移動がメインであれば、無料のけん引距離は短くても十分かもしれません。

【車の年式と状態】中古車の場合や、年式の古い車は故障のリスクが高まります。特にエンジンの劣化 やバッテリーの寿命など、トラブルが発生しやすい箇所がある場合は、現場修理やバッテリー上がり対応が手厚い特約を検討しましょう。

【家族構成とドライブスタイル】ファミリーで旅行に行くことが多い場合、人員搬送や宿泊費の補償は必須です。ペットを同乗させる場合は、ペット搬送に関する特約があるかどうかも確認しましょう。

【運転者の年齢と免許】保険料は運転者の年齢条件によって変動します。若いドライバーがいる場合、保険料が高くなる傾向があります。

現在の保険内容の確認と見直し

現在加入している自動車保険の契約内容を確認し、ロードサービス特約がすでに付帯しているか、またその内容は十分かを把握します。

【既存の特約有無と内容】「けん引距離は何kmまでか」「現場応急修理の範囲はどこまでか」などを確認しましょう。

【保険会社のロードサービス以外】JAF（日本自動車連盟）などのロードサービスに別途加入している場合、保険会社の特約とサービス内容が重複していないか確認し、無駄がないように調整しましょう。JAFと自動車保険のロードサービスは異なるサービスであるため、比較検討が必要です。

必要な補償範囲の検討

棚卸しと現在の保険内容の確認を踏まえ、ご自身にとって本当に必要な補償範囲を具体的に検討します。

【レッカー費用】高速道路の利用頻度が高いなら、「けん引無制限」または長距離までカバーされる特約を優先。

【現場応急修理】バッテリー上がりやパンクなど、軽微なトラブルが多い傾向があるなら、対応範囲が広いものが良いでしょう。

【緊急時の移動・宿泊】遠方への移動が多いなら、人員搬送費や宿泊費の補償が重要です。

【特殊なニーズ】ペット同伴旅行が多いならペット搬送、キャンピングカーの場合はその車両に対応した特約があるかなども確認します。

複数社の見積もり比較

必要な補償範囲が決まったら、複数の保険会社から見積もりを取り、比較検討します。

【インターネット一括見積もり】手軽に複数社の保険料や特約内容を比較できるサービスを活用しましょう。

【保険代理店への相談】複雑な内容や不明点がある場合は、保険のプロである代理店に相談することで、最適なプランを見つけやすくなります。

【保険料の算出要素】保険料は、車の用途、車種、排気量、運転者の年齢条件、事故歴、車両保険の有無など、様々な要素で決まります。これらの要素を考慮して、ご自身の条件に合った最もコストパフォーマンスの良いプランを選びましょう。

見積もり比較のチェックポイント

単に保険料の安さだけでなく、以下の点も注意して比較しましょう。

ロードサービスの内容詳細

• けん引距離
  「無料」とあっても、上限距離を確認。「無制限」が最も安心です。
• 現場応急修理の対応範囲
  バッテリー上がりやパンク修理以外に、ガス欠対応 、鍵の開錠など、どのようなトラブルに対応しているか。
• 緊急時の付帯サービス
  人員搬送、宿泊、レンタカーなどの費用補償の有無と、それぞれの補償額や条件。
• 事故対応の質
  保険会社の事故対応が迅速で丁寧であるかは、万一の際に非常に重要です。口コミや評判なども参考にしましょう。
• 保険会社の信頼性
  長年の実績や安定した経営基盤を持つ保険会社を選ぶと安心です。
• 支払い方法
  年払い、月払い、クレジットカード払いなど、支払い方法によって割引が適用される場合もあります。
• 免責金額（自己負担額）
  車両保険に免責金額を設定している場合、それがロードサービス費用に影響するか確認しましょう。

これらのステップを踏むことで、ご自身のカーライフに最適なレスキュー保険を見つけ、万一のトラブル時にも安心して対応できるようになります。

実際のエンジントラブル救援費用シミュレーション

ここでは、一般的なエンジントラブルが発生した場合に、ロードサービス特約がどのように機能し、どれくらいの費用が節約できるかをシミュレーションで解説します。具体的な費用は地域や業者、保険会社の契約内容によって変動するため、あくまで一般的な例としてご覧ください。

シミュレーション1：バッテリー上がりで高速道路上で立ち往生

状況：長距離ドライブ中、サービスエリアで休憩後、エンジンを始動しようとしたところ、「カチカチ」という音だけでエンジンがかからない。バッテリー上がりのサインです。

自力で対応した場合（特約なし）

【出張費用】JAFなどに救援を依頼した場合、出張費＋作業費として約10,000円〜20,000円（夜間・休日割増あり）。

【ブースターケーブル費用】持っていなければ購入費用（約2,000円〜5,000円）。

【心理的負担】高速道路上でのトラブルは精神的ストレスが大きい。

ロードサービス特約を利用した場合

【費用】0円。多くの特約では、バッテリー上がり時のジャンピングスタートは無料で提供されます。

【対応】保険会社へ連絡後、提携ロードサービスが現場に駆けつけ、ブースターケーブルでエンジンを始動してくれます。その場で解決するため、迅速にドライブを再開できます。

シミュレーション2：走行中にタイヤがパンクし、自走不能に

【状況】一般道を走行中、突然「シュー」という空気の抜ける音が聞こえ、ハンドルが取られる感覚が。停車して確認すると、タイヤが完全にパンクしている。

自力で対応した場合（特約なし）

【タイヤ交換費用】スペアタイヤがあれば自分で交換可能ですが、工具や知識がない場合は困難。

【レッカー費用】タイヤ交換ができない、またはスペアタイヤがない場合、修理工場までレッカー移動を依頼する必要があり、距離に応じて数千円〜数万円。

【出張パンク修理費用】業者に依頼した場合、約10,000円〜30,000円。

ロードサービス特約を利用した場合

【費用】0円。多くの特約では、パンク時のスペアタイヤへの交換作業、または応急修理が無料で提供されます。自力で交換できない場合でも、プロが対応してくれるため安心です。

【対応】保険会社へ連絡後、ロードサービスが駆けつけ、その場でスペアタイヤに交換してくれたり、修理工場まで牽引してくれたりします。

シミュレーション3：エンジンから異音、近くに修理工場がない状況

【状況】休日の郊外を走行中、エンジンから「ゴロゴロ」という異音が続く。自走は危険と判断し、安全な場所に停車。最寄りの修理工場まで距離がある。

自力で対応した場合（特約なし）

【レッカー費用】最寄りの修理工場まで約50kmあった場合、レッカー費用は距離に応じて数万円。

【宿泊費】遠方で日を跨ぐ修理になった場合、宿泊費用も自己負担。

ロードサービス特約を利用した場合

【レッカー費用】特約のけん引距離（例：100kmまで無料）の範囲内であれば0円。

【宿泊費】特約に宿泊費補償が含まれていれば、0円（上限あり）。

【対応】保険会社が迅速にレッカーを手配し、指定した修理工場まで搬送してくれます。宿泊費もカバーされるため、遠方でのトラブルでも経済的な負担が軽減されます。

シミュレーション4：うっかりガス欠！

【状況】ガソリンスタンドが少ない山道を走行中、燃料計がゼロになり、完全にガス欠で停車。

自力で対応した場合（特約なし）

【ガソリン購入・運搬】最寄りのガソリンスタンドまで歩いてガソリンを購入し、運搬する手間と時間。

【出張給油サービス費用】業者に依頼した場合、約5,000円〜15,000円（ガソリン代別）。

ロードサービス特約を利用した場合

【費用】0円（ガソリン代は実費負担の場合あり）。多くの特約で、ガス欠時のガソリン補給サービスが提供されます。

【対応】保険会社へ連絡後、ロードサービスがガソリンを持って駆けつけ、その場で給油してくれます。

これらのシミュレーションから、ロードサービス特約が、予期せぬトラブル発生時の経済的・精神的負担を大きく軽減する、非常に価値のある補償であることがお分かりいただけるでしょう。

よくある質問10選

ロードサービス特約について、お客様からよくいただく質問とその回答をまとめました。

Q：ロードサービスは何キロまで無料ですか？
A：これは保険会社や契約プランによって異なりますが、多くの保険会社では50kmから100km程度までを無料で牽引してくれるプランが多いです。中には無制限の牽引サービスを提供しているところもあります。長距離のドライブが多い方は、契約時に牽引距離の上限を必ず確認しましょう。

Q：バッテリー上がりでロードサービスを利用すると出張費はかかりますか？
A：基本的に無料です。ほとんどのロードサービス特約では、バッテリー上がり時のジャンピングスタートや充電作業は、出張費を含めて無料で提供されるサービスに含まれています。

Q：故障現場での修理は保険でカバーされますか？
A：軽微な故障であれば、現場での応急修理サービスとしてカバーされます。具体的には、バッテリー上がり、パンクによるスペアタイヤ交換、ガス欠時のガソリン補給、鍵の開錠などが一般的です。修理内容によっては別途費用が発生する場合や、修理工場への牽引が必要になる場合もあります。

Q：遠方で故障した場合、人員搬送費や宿泊費は補償されますか？
A：はい、ロードサービス特約によっては、車両が自走不能になり修理に日数がかかる場合、契約者や同乗者の帰宅費用（人員搬送費）や宿泊費を補償してくれるプランがあります。補償される金額や条件は保険会社によって異なりますので、契約時に確認が必要です。

Q：JAFと自動車保険のロードサービスはどちらが良いですか？比較ポイントを教えてください。
A：JAFは会員制のロードサービス団体であり、自動車保険のロードサービスは保険契約に付帯するものです。

JAFのメリット
車両ではなく「人」に付帯するため、契約車両以外でもサービスを受けられます。レッカー距離が無制限なケースが多いです。

自動車保険のロードサービス特約のメリット
保険料に組み込まれているため、別途JAF会費を払う必要がありません。また、事故時の初期対応から修理まで一貫してサポートを受けられることが多いです。

両方を契約するメリット
JAFと自動車保険のロードサービスは補償内容が重複する部分もありますが、それぞれに独自の強みがあります。例えば、JAFは雪道でのスタックや事故車搬送などにも対応しており、保険会社のロードサービスと組み合わせることで、より手厚い補償を得られる場合があります。最終的には、ご自身のカーライフや予算に合わせて選択することをおすすめします。

Q：中古車を購入しましたが、故障のリスクが心配です。ロードサービスは必要ですか？
A：はい、中古車オーナーの方には特にロードサービス特約の加入をおすすめします。中古車は新車に比べて故障のリスクが高まる傾向があるため、予期せぬトラブルに備えることは重要です。購入時に過去の交換履歴が不明な場合でも、洗浄しておくと安心です。

Q：2025年の保険改定で、ロードサービス特約の内容は変わりますか？
A：2025年の保険改定に関する具体的な情報が公開されたソースはありません。 一般的に保険業界では数年ごとに保険内容の見直しが行われますが、現時点では詳細な改定内容は不明です。契約時には、最新の保険約款や各保険会社の発表を必ずご確認ください。

Q：ロードサービスを利用すると、翌年の保険料は上がりますか？
A：ロードサービスの利用が「ノーカウント事故」として扱われる場合、翌年の保険料が上がることはありません。バッテリー上がりやパンク修理、ガス欠など、保険金を支払わないタイプのロードサービス利用はノーカウント事故に該当することがほとんどです。ただし、事故でレッカー移動が必要になり、車両保険などから保険金が支払われた場合は、等級がダウンし保険料が上がる可能性があります。

Q：ロードサービス特約はすべての自動車保険に付帯できますか？
A：多くの任意保険でロードサービス特約が付帯可能ですが、保険会社やプランによっては付帯できない場合もあります。また、サービス内容も異なるため、加入検討時には必ず確認しましょう。

Q：冬場の寒い地域でのトラブル時、ロードサービスは利用できますか？
A：はい、利用できます。冬場の寒い地域ではバッテリー上がりのリスクが高まったり、冷却水凍結によるオーバーヒート や、燃料の凍結、タイヤのフラットスポット など、特有のトラブルが発生しやすくなります。ロードサービスはこれらのトラブルにも対応しています。ただし、雪道でのスタックなど、状況によっては救援が難しい場合もあるため、無理をせず安全な場所で待機し、専門業者に連絡しましょう。

まとめ＆今すぐ出来る３つのアクション

本記事では、エンジントラブルやその他の予期せぬ車両トラブルに備えるためのレスキュー保険、すなわちロードサービス特約について、その重要性、補償内容、そして賢い選び方を詳しく解説しました。適切なロードサービス特約は、万一の際にレッカー費用0円を実現し、あなたのカーライフを安心で快適なものに変える強力な味方となります。

ロードサービス特約は、単に車両を牽引するだけでなく、バッテリー上がりやパンク修理、ガス欠、鍵の開錠、さらには遠方での宿泊費や交通費までサポートしてくれる多岐にわたるサービスです。特に、高速道路での長距離移動が多い方や、故障リスクが気になる中古車オーナーの方にとって、その価値は計り知れません。

今すぐ出来る３つのアクション

• 現在加入中の自動車保険契約を確認する
  まずは、ご自身の自動車保険の契約書を取り出し、ロードサービス特約が付帯しているか、そしてその内容（けん引距離、現場応急修理の範囲、付帯サービスなど）を確認しましょう。不明な点があれば、すぐに保険会社または担当の代理店に問い合わせてください。
• ご自身のカーライフに合った最適な補償内容を検討する
  日頃の車の使い方、走行距離、車の年式、家族構成などを考慮し、どのようなトラブルに備えたいか、どの程度の補償が必要かを具体的にイメージしてみましょう。特に、高速道路や長距離ドライブが多い方は、けん引距離の無制限特約を検討する価値があります。
• 複数社の見積もりを比較し、最新の情報を確認する
  現在の契約内容で不十分だと感じた場合や、より充実したサービスを求める場合は、複数の保険会社から見積もりを取り、比較検討しましょう。オンラインの一括見積もりサービスを活用したり、信頼できる保険代理店に相談したりすることで、ご自身のニーズに最適なロードサービス特約を見つけることができます。特に、2025年の保険改定の動向にも注意し、契約時には必ず最新の保険約款をご確認ください。

これらのアクションを通じて、あなたのカーライフにおけるエンジントラブルへの不安を解消し、いつでも安心してドライブを楽しめるよう、今すぐ行動を始めましょう。