
外出先でふと気づくと、「鍵が車内にあるのにドアが開かない!」……そんなインロック(鍵の閉じ込め)のトラブルは、誰にでも起こり得る非常に焦る事態です。
「どうしよう、窓を割るしかない?」などとパニックになりがちですが、慌てて無理にこじ開けようとすると、大切な愛車を傷つけたり、高額な修理費がかかったり、最悪の場合は怪我をしてしまうリスクもあります。
この記事では、突然のインロックに見舞われた際に、まずはどうやって安全を確保すべきか、そしてプロのロードサービスを賢く利用して最短で解決するための具体的な手順と、気になる料金の相場について、専門家の視点で解説します。
インロックは“安全確保 → 状況整理 → 正しい窓口 → 費用確認”で最短解決
プロに任せるのが一番の近道
もしインロックが発生してしまったら、最も早く、そして確実に解決する方法は、迷わずプロのロードサービスに依頼することです。
なぜなら、現代の車は盗難防止システム(イモビライザーなど)が非常に高度化しており、専門知識や専用の工具がない状態で解錠することは、ほぼ不可能だからです。
「針金で開けられるかも」と無理に自力で解決しようとすると、ドアの隙間を広げてフレームを歪ませたり、塗装を剥がしてしまったりすることがあります。そうなると、ロードサービスを利用する料金よりもはるかに高い「板金修理費」がかかる結果になりかねません。
意外と「無料」で直せるかも?
費用が心配な方も多いと思いますが、例えばJAFの会員であったり、任意の自動車保険に付帯しているロードサービスを契約していたりすれば、多くの場合、インロックの解錠作業は「無料範囲内」で対応してもらえます。
つまり、インロックに気づいたら、まずは慌てずに周囲の安全を確保した上で、速やかにご自身が契約しているロードサービスの窓口へ連絡することが、精神的にも経済的にも最善の策と言えるのです。
まず安全:停車位置・周囲確認・深夜や高速での優先行動
車よりも「命」を守る行動を
緊急度の判断(迷ったらここ)
- 最優先(すぐ通報):車内に子ども/ペット、車内が高温、体調不良、煙や焦げ臭い
- 危険(まず避難):高速道路、交通量が多い路肩、夜間・大雨・視界不良
- 通常(落ち着いて手配):安全な駐車場・自宅敷地内などで、本人確認書類が手元にある
インロックが起きた時、パニックになって車道に飛び出したり、危険な停車位置に車を放置したまま電話をかけたりするのは、二次事故を招くため厳禁です。
トラブルに気を取られているドライバーは、どうしても周囲の交通状況への注意が散漫になりがちです。特に高速道路の路肩や、交通量の多い幹線道路などは非常に危険なエリアです。安全を確保しないままインロックの解決を試みることは、命に関わるリスクがあることを忘れないでください。
高速道路や渋滞中は、停車位置・三角表示板の距離・乗員避難の順番で安全性が大きく変わります。手順をもう少し具体的に確認したい方は、こちらも参考にしてください。
具体的な安全確保フロー(高速道路などの場合)
もし高速道路や交通量の多い場所でインロックしてしまった場合は、以下の手順を徹底してください。
- ハザードランプを点灯させる: 後続車に異常を知らせます。
- 安全な場所へ寄せる: 可能な限り路肩や非常駐車帯へ車を寄せます。
- 合図を出す: 発炎筒や停止表示板(三角表示板)を車両の後方に設置します。
- 避難する: ガードレールの外側など、車から離れた安全な場所へ避難してから、ロードサービスへ連絡します。
安全優先の鉄則
安全な場所へ移動 → ハザード点灯 → サイン設置 → ロードサービスへ連絡 → 安全な場所で待機
車のトラブル解決よりも、まずは「人の命」を守る行動を最優先してください。特に深夜や悪天候時は、他の車からの視認性が悪いため、反射ベストの着用やスマートフォンのライトで居場所を知らせることも重要です。
インロックの典型パターン:スマートキー・子ども/ペット同乗・トランク閉じ込み
「鍵を持っているから」は油断大敵
インロックは、「鍵は手元にあるはず」「すぐそこだから大丈夫」と思っている時にこそ発生しやすいトラブルです。
主な原因は、スマートキーの電池消耗や、微弱な電波の遮断、あるいは意図しない誤操作にあります。最近の車は防犯機能が高く、一定条件で自動ロックがかかる設定になっていることも多いため、鍵が車内にあることをセンサーが検知しきれない場合にインロックが発生してしまうのです。
よくあるインロックの3大パターン
-
スマートキーの電池切れ
鍵の電池が弱くなっていると、車内に鍵があることを車両側が正しく認識できず、「持ち主が離れた」と判断してロックがかかってしまうことがあります。 -
子どもやペットの誤操作
車内に残されたお子様やペットが、内側からロックボタンを押してしまい、外から開けられなくなるケースです。これが夏場だと命に関わるインロック事故になります。 -
トランクへの置き忘れ
荷物の積み下ろし中に、バッグに鍵を入れたままトランクを閉めてしまい、トランクだけロックが解除されずにインロック状態になるパターンです。
少しの時間でも「車から離れるときは、必ず鍵を肌身離さず身につける」という習慣こそが、インロックを防ぐ最大の防御策となります。
なお、真夏の炎天下にお子様やペットが閉じ込められた場合などの緊急時は、ロードサービスの到着を待たずに迷わず119番通報を行い、警察や消防の指示に従ってください。
自力でやっていい範囲:確認・連絡・待機・書類準備(破壊行為はNG)
無理な破壊行為はNG
インロックした際、ドライバーが自力で行ってよいのは「状況把握」と「手配」までと心得ましょう。
無理な解錠試行は、車両のセキュリティアラームを作動させたり、鍵穴(シリンダー)を壊したりする恐れがあるからです。プロのロードサービス隊員は、車を傷つけない専用の技術で解錠しますが、素人が針金や工具を差し込む行為は、故障の原因にしかなりません。
自力で解決しようとせず、速やかにロードサービスへ依頼するための準備(車検証情報がわかるか、免許証を持っているかなどの確認)に注力しましょう。
まず試すチェック:スペアキー・家族呼び出し・アプリ/メーカー解錠
ロードサービスを呼ぶ前の「数分チェック」
焦ってロードサービスを呼ぶ前に、代替手段で解決できないか、数分だけ確認してみましょう。
状況によっては、ロードサービスを待つよりも早く、かつ無料でインロックを解決できる可能性があるからです。
特に近年普及している「コネクティッドカー(通信機能付き車両)」であれば、お手持ちのスマートフォンのアプリから、遠隔操作でドア解錠ができる場合があります。
インロック時にチェックすべき3項目
-
スペアキーの場所
家族がスペアキーを持っている、あるいは自宅にスペアがある場合、連絡して届けてもらうのが最短の解決策です。 -
メーカーの専用アプリ
スマホに入れているメーカー公式アプリに「リモートドア解錠」の機能が付帯していないか確認しましょう。 -
オペレーターサービス
車自体に「SOSボタン」や緊急通報ボタンがある車種なら、メーカーのサポートセンターに相談することで、遠隔でインロックを解除してもらえることがあります。
これらの手段が使えないことを確認した上で、確実な解決策であるロードサービスへ連絡してください。
呼ぶ先の選び方:保険付帯/JAF等/鍵業者/ディーラー
どこに頼むのが一番お得?
インロックの解錠を依頼する先は、ご自身の契約状況に合わせて選ぶのが最も経済的です。
加入している自動車保険や、JAFなどの会員サービスによって、ロードサービスの作業費が無料になる範囲が大きく異なるからです。
例えば、JAF会員であればインロック対応は原則無料ですが、非会員が依頼すると一般的に約1.5万円〜2.5万円以上の費用が発生します。
依頼先の比較(一般論)
なお、インロックの状況によっては「現場解錠が難しく、ディーラー等へ搬送が必要」と案内されるケースもあります。
搬送が絡む場合に備えて、レッカー費用の目安と注意点も把握しておくと安心です。
→ 車が動かない時のレッカー費用は?料金相場と注意点を解説
| 項目 | 保険付帯のロードサービス | JAF等(会員制) | 鍵業者(民間) | ディーラー |
|---|---|---|---|---|
| 得意分野 | 搬送・応急処置全般 | 現場復帰・広範なトラブル | 鍵の専門解錠 | 純正部品・長期対応 |
| 本人確認 | 必要 | 必要 | 非常に厳格 | 必要 |
| 料金感 | 無料枠が多い(自動付帯) | 会員なら原則無料 | 作業内容で大きく変動 | 工賃規定に基づく |
| 特徴 | 他車利用は原則NG | 会員なら他人の車でもOK | 誰でも利用可能 | 顧客対応が主 |
まずは「自分の自動車保険にロードサービスが付いているか」を確認し、次に「JAF会員か」を確認します。
どちらも無い場合は、ネット検索で見つかる民間の鍵業者に依頼することになりますが、その際は必ず事前に「インロック解錠の見積もり」を取るようにしましょう。
依頼手順:伝えるべき4つの情報(場所・状況・車両・本人確認)
正確な情報が到着を早める
ロードサービスに電話やアプリで連絡する際は、正確な情報を伝えることで、現場への到着時間を短縮できます。
現場の位置が不明確だと救助車両が迷ってしまい、特に夜間や山間部でのインロックトラブルでは発見が遅れる原因になります。また、車種によって解錠の難易度が異なるため、正確な車両情報が作業準備に不可欠です。
依頼時の通話テンプレート
-
場所
・「住所は〇〇です」「近くに〇〇というコンビニがあります」
・※高速道路なら「路線名」と「キロポスト(標識の数字)」を伝えます。 -
状況
・「インロックしてしまいました。鍵は車内にあります」
・「車内に子どもやペットはいません(います)」 -
車両
・「メーカーはトヨタ、車名はプリウスです」
・「ボディカラーは白で、ナンバーは〇〇です」 -
本人確認
・「運転免許証は手元にあります」
・「車検証は車内のダッシュボードに入っています」
・「支払いは現金(またはカード)でお願いします」
電話を切る前に、「到着予想時間」と「作業員の連絡先」を必ず控えておきましょう。最近のロードサービスでは、スマホで作業車の現在地をリアルタイム確認できるサービスもあります。
料金の考え方:出動・作業・時間帯・場所で変わる目安
インロック解錠の相場は?
インロック時のロードサービス料金は、一律ではなく「基本料金 + 作業工賃 + 諸経費」の合算で決まります。
救援拠点の維持費や人件費に加え、現場までの距離や危険度、そして作業の複雑さがコストに反映されるからです。会員であればこれらがパッケージ化されて無料になりますが、非会員の場合は個別に加算されます。
料金の内訳イメージ(一般論)
- 出動・基本料金:約1.5万〜2万円
- 作業工賃(解錠):約0.5万〜1.5万円
- 割増料金:夜間・休日・高速など
- 合計目安:2.5万〜6万円程度
料金の内訳や、深夜・高速・連休などで割増になりやすい条件は、こちらで詳しく整理しています。
→ もしもの時に損をしない!ロードサービス料金はいくらかかる?深夜・高速・連休の割増と賢い依頼方法
具体例として、JAF非会員が日中に一般道でインロック解錠を依頼した場合、基本料金と作業料を合わせて約1.5万円〜2.5万円程度が目安となります。
料金トラブルを避けるためにも、あらかじめ規約で料金が決まっている大手ロードサービスや、提携修理工場を持つ保険会社を通じるのが最も安心です。
追加費用になりやすい条件:夜間・高速・雨天・特殊キー・本人確認不足
基本料金にプラスされるもの
基本料金のほかに、現場の状況次第で追加費用が発生するケースがあります。
作業員の安全確保のための増員が必要だったり、特殊な構造の鍵に対応するために高度な技術料が設定されていたりするためです。
特に深夜(20時〜翌8時頃)や高速道路上でのインロック対応は、基本料金が1.5倍〜2倍程度に設定されているのが一般的です。
追加費用が発生しやすい主な条件
-
夜間・早朝・休日
多くのロードサービス業者で数千円〜1万円程度の割増料金がかかります。 -
高速道路の本線・路肩
作業中の安全確保のため、後方警戒車両(ガードカー)の手配費用がかかる場合があります。 -
特殊なキー(外車や高級車)
ピッキング防止機能が強い車種や、特殊な溝の鍵は、特殊技術料が加算されることがあります。 -
本人確認書類の不足
盗難防止の観点から本人確認ができない場合、警察の立ち会いを求められ、その分の待機費用が発生することがあります。
依頼の電話の時点で「今の状況だと追加費用はかかりますか?」と確認しておくことで、支払い時のトラブルを防ぐことができます。
到着までの過ごし方:安全待機と見つけてもらう工夫
ロードサービスを待つ間のルール
ロードサービスを呼んだ後は、救助が到着するまで安全な場所でじっと待機することが重要です。
「まだかな?」と車道付近でうろうろしていると、後続車に接触されるリスクが極めて高いからです。また、自分の車がどれかをロードサービス作業員にすぐ気づいてもらうことで、作業をスムーズに開始できます。
待機中のポイント
-
車から離れる
特に高速道路でのインロック時は、車内待機は絶対にせず、ガードレールの外側で待ちます。 -
目印を出す
夜間であればスマートフォンのライトを振るなどして、到着したロードサービス車に合図を送ります。 -
身分証の準備
免許証を手元に用意し、スムーズに本人確認ができるようにします。
救助を待つ間も「安全第一」を徹底し、冬場や夏場は体調管理(水分補給や防寒)にも気を配って、ロードサービスの到着を待ちましょう。
牽引(レッカー)対応が絡む場合は、周囲の安全確保や“やってはいけない行動”も重要になります。
→ 【故障車の牽引】手順と注意点!安心して依頼できる方法とは?
解錠後にやること:再発防止と保険の確認
二度とインロックしないために
無事にロードサービスによって車が開いた後も、ホッとする前に再発を防ぐためのケアが必要です。
インロックが起きた根本的な原因(電池消耗や設定ミス)を放置していると、近いうちにまた同じトラブルが発生する可能性が高いからです。
解錠後のチェックリスト
-
スマートキーの電池交換
多くの原因は電池の弱体化です。まだ使えると思っても、すぐに新品へ交換しましょう。 -
スペアキーの作成と携行
万が一のインロックに備え、スペアキーを信頼できる家族に預けるか、財布など「車内以外」の場所に保管します。 -
車両設定の確認
ドアを閉めた数秒後に自動でロックされる設定になっていないか、ディーラーで確認します。 -
保険・JAFの確認
今回のインロックトラブルで、自分の契約しているロードサービスがどれだけ役立ったか(あるいは足りなかったか)を見直し、必要であればJAFへの加入などを検討します。
今回のトラブルを「単なる不運」で終わらせず、次回の被害をゼロにするための対策を行っておくことが大切です。
まとめ&FAQ:よくある誤解と再発防止チェック
落ち着いてプロに頼れば解決します
インロックは一時の不注意で起きますが、適切なロードサービスを呼ぶことで確実に解決できるトラブルです。
焦って自分で何とかしようとせず、「安全確保」と「プロへの連絡」を徹底してください。
よくある質問(FAQ)
Q1:自力で針金などを使って開けるのは違法ですか?
A1:自分の車であれば違法ではありませんが、周囲から不審者として通報されるリスクがあります。また、最近の車は不正解錠を検知すると大きな警報音が鳴る仕組みになっているため、お勧めしません。
Q2:ロードサービスを使うと来年の保険料(等級)は上がりますか?
A2:いいえ、上がりません。多くの場合、インロック解錠などのロードサービス利用は保険の等級に影響しない扱いですが、契約内容や保険会社によってルールが異なることがあります。念のため、利用前後に契約のロードサービス窓口で確認しておくと安心です。
ただし、契約内容やケースによって扱いが変わる例外もあるため、気になる方は次も確認しておくと安心です。
→ ロードサービスは保険の等級が下がる?事故扱いのケースと注意点(ノーカウント/カウント事故)
Q3:JAF会員ではないのですが、現場ですぐ入会すれば無料になりますか?
A3:原則として、入会当日の扱いは手続き方法やサービス条件で変わることがあります。現場で加入を検討する場合でも、作業前に「今回の救援が会員扱いになるか」を確認してから依頼しましょう。ただし、非会員でも有料でロードサービスを呼ぶこと自体は可能です。
Q4:トランクに鍵を入れて閉めた場合も対応してもらえますか?
A4:はい、ロードサービスではトランクの解錠作業も可能です。ただし、車種によっては運転席の解錠だけでトランクが開く場合と、トランク自体の鍵開け(ピッキング等)が必要な場合があります。
Q5:解錠作業にかかる時間はどれくらいですか?
A5:ロードサービスが現場に到着してから、作業自体は多くの場合5分〜15分程度で完了します。ただし、特殊なセキュリティ車両や高級車の場合は、さらに時間がかかることがあります。
あわせて読みたい(トラブル時に役立つ)
- ロードサービスは保険の等級が下がる?事故扱いのケースと注意点(ノーカウント/カウント事故)
- 車が動かない時のレッカー費用は?料金相場と注意点を解説
- 【故障車の牽引】手順と注意点!安心して依頼できる方法とは?
最後に:再発防止チェック
- [ ] スマートキーの電池は1〜2年ごとに交換しているか
- [ ] 車を降りる際、常に鍵を手に持っているか
- [ ] 家族が持っているスペアキーの所在を把握しているか
- [ ] 任意保険のロードサービス連絡先をスマホに登録しているか
- [ ] GPS位置情報を共有できるアプリ(JAFアプリ等)を入れているか
この記事の内容を参考に、もしものインロック時も落ち着いて安全な対応を心がけてください。

最短30分で駆けつけます!
車の故障・パンク・事故車のけん引など、
車のトラブルは「カーレスキュー隊24」に
お任せください。
便利なお支払い方法も充実!
-
現金OK

-
カード払いOK

-
後払い決済OK






